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整備士資格って何があるの?業界の動向からリアルな待遇まで徹底解説!

2025.08.07

1.なぜ今、整備士資格の価値が高まっているのか?

現代の自動車業界は100年に一度と言われる大変革期を迎えています。そのキーワードとなるのが「CASE(ケース)」です。

  • Connected(コネクテッド):常時インターネットに接続される車
  • Autonomous(自動運転):AIやセンサーで自律走行する車
  • Shared(シェアリング):所有から利用へと価値観が変わる車
  • Electric(電動化):ガソリンから電気へと動力源が変わる車

車は単なる移動手段ではなく、電子機器や情報ネットワークの塊へと進化しました。こうしたCASEに対応できる整備士はまだ少数派で、専門知識を持つ技術者の需要は急激に高まっています。

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「車は減らないが、整備士は足りない」という深刻な現実

最新のデータを見ると、この状況の深刻さがよく分かります:

  • 日本の自動車保有台数:約8,280万台(2025年4月)
  • 世界のEV普及率:22%(2024年)と急速に拡大中
  • 自動車整備士の有効求人倍率:5.28倍(2024年)と他業界を大きく上回る人手不足
  • 整備業者の廃業・倒産:2024年度は445件が消滅し、過去最多を更新

つまり、車の台数は維持されているのに、最新技術に対応できる整備士が圧倒的に足りません。求職者1人に対して5.28件の求人があるという異常な売り手市場になっているのです。この需給のミスマッチが、資格を持つ整備士の市場価値を飛躍的に高めています。

整備士

2.整備士資格の全体像:どこを目指すべきか

3級自動車整備士:整備士への第一歩

3級は、整備士としてのスタートラインです。

正直に言うと、できる作業は限られていますが、業界に入るための大切な第一歩です。

  • 3級ガソリン・エンジン整備士:ガソリン車の基礎点検・整備
  • 3級ディーゼル・エンジン整備士:ディーゼル車の基礎業務
  • 3級シャシ整備士:車体・足回りの基本メンテナンス
  • 3級二輪自動車整備士:バイクの基本整備

オイル交換、タイヤ交換、基本点検といった、比較的シンプルな作業が中心になります。

2級自動車整備士:プロの「核」となる必須資格

ここからが本格的な整備士の世界です。

2級を取得すると、エンジンの分解整備、車検検査、複雑な故障診断など、整備士の主要業務がほぼ全てできるようになります。

転職サイトを見ても分かりますが、「2級以上必須」という条件の求人が圧倒的に多いです。

つまり、整備士として一人前と認められる最低ラインが2級ということです。

1級自動車整備士:技術者の頂点

1級整備士は、まだまだ珍しい存在です。電子制御システムや環境対応技術(EV・ハイブリッド)を深く理解し、高度な故障診断ができる技術的権威として見られます。

1級を持っているだけで職場では一目置かれる存在になりますし、現場でのリーダーシップも発揮しやすくなります。

整備士

3.トヨタ検定:ディーラー就職・昇進の隠れた武器

ここで多くの人が見落としがちなのが、トヨタ技術検定の存在です。国家資格だけでなく、この検定がトヨタディーラーでのキャリアを大きく左右します。

トヨタ検定がキャリアに与える実際の影響

トヨタディーラーでは、トヨタ検定を持っているかどうかで、任される仕事の内容が大きく変わってきます。

  • ハイブリッドシステムなど、トヨタ独自技術の専門性を証明できる
  • 定期的な研修で常に最新技術にキャッチアップできる
  • ディーラー内での評価や昇進に直結する
  • 顧客からの信頼度が格段に上がる

特にプリウスやアクア、レクサス車の整備を任されるようになると、やりがいも収入も大きく変わってきます。


4.年収・待遇のリアルな比較

実際のところ、資格があるのとないのとでは、どのくらい違うのでしょうか?

項目資格あり無資格
できる作業エンジン分解、車検検査、高度故障診断など整備士の主要業務全般オイル交換、タイヤ交換(ホイール付き)、洗車など軽作業のみ
資格手当月5,000円~30,000円なし
年収差約50~100万円の差昇給や昇進の機会が限定的
待遇・キャリア技術指導者やリーダーへの昇進、転職選択肢が拡大業務範囲が狭く、専門知識が身につきにくい

上の表はあくまで一例ですが、資格の有無によって業務内容や待遇に明確な差が生まれます。

整備士不足が深刻化している今、資格を持った整備士への需要は本当に高まっています。逆に言えば、今資格を取っておけば、将来的にかなり有利なポジションに立てるということです。


5.今こそ行動を起こすべき理由

ここまでいかに資格を持っている自動車整備士の需要が高いかを解説してきましたが、もしあなたが現在資格を持っていなかったとしても、整備士になることを諦める必要は全くありません

最初に説明したように、全国的に自動車整備士の数は不足しています。

自動車業界としても即戦力を雇うのではなく、資格取得支援制度を導入し自社で整備士を"育てる"企業が増えています。

資格を持っていない人にとっては、今が整備士になる大きなチャンスなのです。

資格取得の道のりは正直言って楽ではありません。でも、その努力は必ずあなたの将来を豊かにしてくれます。

自動車技術がどんどん進歩している今だからこそ、専門知識を持った技術者の価値はますます高まっていくはずです。

さあ、今こそ一歩を踏み出してみませんか?


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